礼法から日本の美しい心を知る&ランチ酒in御茶どころいちしま

新発田の市島酒造さんへお邪魔させて頂いたくのは私自身は今回で3回目。ツツジの時期の訪問は今回が初めてでした。
門をくぐるとすぐさま左手に満開のツツジがお出迎え。

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にいがた美醸から参加した15名はお庭を一望出来るお座敷に通され、まずは市島酒造社長の市島健二氏のご挨拶…剣道をされていたという社長の美しい礼の姿に感動の余韻を覚えつつ…その後社長は退室され、村山 和恵氏の講義が始まりました。

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鎌倉時代より伝えられる礼法…始めは武家のお姫様の為の作法だったそうです。
礼法の真髄とは…
自分を良く見せようと背伸びをするのではなく、相手を大切に思い、振る舞うこと
美しい振る舞いのために…
身体の中心に重心を置き真っ直ぐな姿勢を心がける。
なるべく空気を動かさない(ホコリを立てないように)行動する。
物を置くなどの時は一部を先に付け最後まで手を添える。
座っている相手の前に立つときは真正面に立たず右側に一歩よけて立つ。
実際に座布団を使って立つ座るを実践
お茶での扇子の置き方にも作法があるとの事
包む…
白い紙で贈り物を包むという日本における贈答の心遣いを学ぶ。
結ぶ…
贈答の包むに欠かせないのが結び、折形に水引をかけるのは室町時代考案されたもの。
人は結びの中に生命を感じ、それが厄を払い、邪を退け、魔を封じる働きがあると考えた。
神社の結びの装飾はそれに当たります。
結びの、「むす」は「産す」「生す」とも書き、「むすび彦→むすこ」「むすび姫→むすめ」になったそうです。
「包む」と「結ぶ」は日本人が大切にしてきた考え方、水引の他にひも結び、巻物、帯に至るまで多様な結びが暮らしに密着しています。
私はサービス業に携わっておりますので特に相手に不快を与えない振舞いというのはとても考えさせられ勉強になりました。
その後、実際に和紙を使い札入れと紙幣包みを作りました。

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水引を5本重ねないようきれいに並べた状態で「真結び」…なかなか難しい!皆さん慣れない手つきで、それまで静かに講義を受けていましたが、あちらこちらで悲鳴と失笑を上げながら四苦八苦されていました。(笑)

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それから2本のきれいな2色のひもを使って「叶結び」や「あわじ結び」を実践し、講義は終了。
講義後半から小雨が降ってきてお庭の新緑とツツジが更にしっとりと映え、すっかりいい雰囲気に!

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しばらくの休憩の間、お互い写真を撮ったりして、さぁっ!!お楽しみの「ランチ酒」!!
お膳の用意されたお部屋に通された瞬間!息を飲みました!
お部屋全面の窓から見える満開ツツジの庭が目に飛び込んで来たのです!
「なんて素晴らしいッ!」

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ほどなく社長と杜氏の田中さんも登場し再度ご挨拶、その後恒例の段重ねの漆塗りの盃で品評会用のお酒を社長より注いで頂き、にいがた美醸メンバーのゆみちゃんの掛け声で乾杯!!

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咲き誇る満開ツツジを拝見しながら頂くそのお酒は大変美味しく、花の香りがしました。
お膳のお料理は山菜を中心としたとっても美味しいものばかりでお酒も進みます!

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社長と杜氏との楽しい交流をしながら約2時間の会食はあっという間に終宴を迎え、市島酒造さんを後にしました。
美しい日本の心に触れ、美味しいお酒とお料理を満喫したとても充実した一日になりました。
御協力下さった市島社長、田中杜氏大変お世話になりました。ありがとうございます!
そして和恵さん素敵な講義をありがとうございました!

(レポート:リー)