今年は雪が積もる時期が例年よりも早かった新潟。雪が積もり交通機関のダイヤなどに乱れが出ました中、新潟市北区にある「越後伝衛門」さんにお邪魔してまいりました。通常であれば、新潟市内中心部からバスに乗って40分以内に到着できるはずが、1時間以上もかかりましたが、無事お蔵さんに到着することができました。
お蔵さんの周囲にも雪が降っており、蔵の方は総出で一生懸命雪よけをしていました。
私たちをご案内いただいたのは若き星、尾崎杜氏です。酒造工程をわかりやすく説明したプリントをいただき、工程順に蔵の中をご案内いただきました。こちらのお蔵さんは昭和初期に創業され、現在の名前になったのは平成に入ってからということ。
お米については酒造好適米である五百万石のほかに飯米を用いた仕込みも行っておられるそうです。
「純米新潟自然農場」という銘柄にはコシヒカリを、「満月」というお酒にはコシイブキを。飯米でのお酒造りは難しく技術力が必要であると耳にしますが、いろいろなご苦労や工夫などを包み隠すことなくお話してくださいました。
お米を蒸す甑(こしき)です。
酵母について、秋田系のもの、新潟のものを目指す酒質により使い分けておられるとのことでした。また、酒母の仕込にもこだわりの技術を用いておられました。
もろみの仕込みについて杜氏は「10日目までが勝負で、あとは経過観察」とおっしゃっておられました。タンクの中でピチピチ音を立てるもろみを見るその目は、まさに我が子を愛らしく見つめる視線のようでした。
今回はご案内いただきながら杜氏の「本音」の部分を多くお聞かせいただきましたが、見学を通して強く感じたことは、挑戦する姿勢ということでした。ご案内してくださいました杜氏および藏の皆様、大変お世話になりまして、ありがとうございました。
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その後、私たちはナント!お土産をいただき蔵を後にいたしました。お忙しい中お邪魔したうえに、ごちそうさまでございました。ランチは新潟駅西口にある「魚沼釜藏」さんにお酒を持ち込ませていただき昼酒をしながらという幸せなものでした。
「無濾過生原酒 桶取伝衛門」
ちょっと!贅沢すぎるんではないですかっ(´艸`*)
フルーツ系ないい香りが立ち♪かすかに炭酸ガスを感じる元気さがあり。しかしながら口当たりが硬くなくキレも気持ちがいいという・・・すばり「すすむ!!!」という訳です。幸せで殉職するかと思いました。
(レポート:首謀者・かずえ)